2022-01-01から1年間の記事一覧

まじむり症候群

生きてれば誰だって、あーつかれたーまじむりーしにてえー、みたいな気分になる日があると思う。そしてそんな気分を私は、まじむり症候群と呼ぶ。 キャバクラ嬢だったある日の私は、それはそれは重度なまじむり症候群を発症していた。 そのため「一言だって…

いつまでもあると思うな親と金、あと健康。

足の爪が剥がれた。 数日前に「小さい頃、転んだだけで爪ごと飛んで行った~」というエピソードを披露したばかりだが、大人になってからもゴリゴリ剥がれた。32歳児まじかよ。 何で剥がれたかってそんなもん、つまずいたからである。しかも何もない場所で。 …

座薬deファック

幼少期の私は超絶めんどくさいガキだった。 今は人並みに頑丈なのだが、当時は「めんどくささの極み」といっても過言じゃないレベルに、貧相かつ貧弱だったのだ。 偏食しまくるせいでペラペラの体は壁にぶつかっただけであばらが折れたし、ちょっと転んだだ…

猿に烏帽子

バイト先近くにある煙草屋の前でぼーっと煙草を吸っていたら 「姉ちゃん、1000円でおめこさせてくれやああああああああ!!!!」 と絡んでくるおっさんに出くわした。酔っているらしい。 「おめこおめこ!」「なら2000円でどうや」「セックスぅぅぅぅ」 な…

わかること

「わかること」はよいことです。 勉強はできないよりもできるほうがお金を稼げるし、見えないよりも見えるほうが得をするし、知らないよりも知っているほうが楽できます。 ですが「わかること」が通用するのは知識や勉学など一部に限った話で、万物に使える…

そういうものだよね

家の近くの通りには、交通誘導を目的とした警備員がほとんど1日中立っている。 正直なところ、この道は車も人もあまり通らない。 …ので、通る歩行者は自分の好きなタイミングで道路を横断するし、車も自由気ままに走っている。 立っている警備員はなぜかもれ…

おいしいごはんをありがとう

私の母親は、料理が下手な女だった。 母が出すご飯はコンビニで買ったものがほとんどだったけど、たまには手料理を振る舞ってくれることもあって、ただしもれなくどれもマズかった。 記憶に残っているマズかった料理堂々の第一位は「玉ねぎ」だ。 皮をむいた…

おおうちくん以上に髪がきれいな男を見たことがない

私が育った町は、平成の世のわりに昭和の臭いが漂う貧乏くさい海町で、海に近づけば近づくほど落ちているコンドームとエロ本の数が増える町だった。小学生の頃、おおうちくんというクラスメイトがいた。おおうちくんは、貧乏くさい海町のなかでは珍しく、代…